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2008年 09月 22日
鳩間中森
ふーねはゆくゆーく、鳩間のみなーとー
鳩間島は音楽の島。
5月のGWには鳩間音楽祭が行われるし、
島や島出身者には唄者が多い。
鳩間加奈子さんや、
そういえば夏川りみさんのお父さんも鳩間出身だったかな。

数年前までは、週に3便しか定期船がなかったため、
気軽には行くことが難しかったが、
今では毎日高速船が石垣・鳩間・西表(上原)を結んでいる。
観光客は増えても、それほど島は変わらない。
一周4kmの島は急げば1時間。
よんなよんな半日で半周し、宿に昼飯を食べに帰って、
また午後は残りの半周、そんな散歩のペースがよい。
鳩間中森の灯台を目印にして。

鳩間中森_f0182432_1455556.jpg


鳩間小学校は里親で有名で、ドラマ瑠璃の島の舞台になった。
離島にとって、小(中)学校が無くなるということは、
島から人がいなくなることを意味する。

都会からやってきた子供が島の子として育ち、
また都会に戻ってゆくが、それでもまた島に戻ってくる。
温かい人たちが住む島。

# by jazz_houser | 2008-09-22 01:46 | 鳩間島
2008年 09月 21日
島の子供たち
日本で最後に太陽が沈む与那国島。
与那国島は東シナ海に浮かぶ絶海の孤島だ。
外洋を航行するため、
特に冬季は“渡るのが難しい”ことから、
古くは“どなん”と呼ばれていた。
台湾が年に数回見えたり、ラジオも入ってしまうような、
まさに国境の島である。
また続きは書くとして・・・

私は与那国島が好きだ。
八重山なのに八重山でないような雰囲気、
断崖絶壁に台地のダイナミックな自然(=男性的)、
海の色は限りなく蒼い。
人が特にいい。

もちろん東京などと比べるまでもないが、
八重山の離島の子供たちは素朴で人懐っこい。
しかし、昔と比べると徐々に変わってきていると思う。
特に与那国島の子供たちは素直だ。
ぜひ行って、お話ししてみてほしい。

島の子供たち_f0182432_102434.jpg


お母さん「今日家に鳥が入ってきたからよー おばぁが海で泳ぐなって」
子供「まだ帰らないー!にぃにぃに泳いでるとこ写真撮ってもらう」
とダシに使われた。

※八重山では突然家の中(特に仏壇)に鳥や虫が入ることは、不吉とされる。

# by jazz_houser | 2008-09-21 01:01 | 与那国島
2008年 09月 20日
絞め殺しの木
八重山を訪れると、まず、緑が濃いと感じる。
とりわけ石垣島、西表島のジャングルのような森。
熱帯雨林気候が緑を繁茂させる。

ガジュマルは絞め殺しの木と言われる。
ある植物の上に着床し発芽する。
そのうち地上に気根と呼ばれる根を伸ばしてゆく。
旺盛な繁殖力で元の植物の表皮を気根で多い尽くしてしまうと、
元の植物は光合成ができずに、朽ちてゆく。
やがてぽっかりと空洞が空いたガジュマルの木だけが残る。

ガジュマルはよい例だが、八重山では放っておくと、
植物がはびこり、建築物がどんどんと覆われて、室内にも侵入してゆく。
たかだか植物に怖いほどの生命力を感じるのだ。

それだけ植物が多いということは・・・
                        化石燃料が埋没しているということ。
西表島の石炭採掘事業は、
明治18年に三井不動産が内離島(今では無人島)に
九州の囚人約150名と各地から集めた坑夫13名を使役して、
採掘にあたらせたのが始まりという。
しかしその後3年でマラリアにより100名が死亡。
60年に渡り、西表島各地で同様のことが行われていた。
劣悪な労働条件に耐えられず、逃亡した坑夫は、捕らえられるか、山中で果てたという。

絞め殺しの木_f0182432_0295178.jpg


宇多良炭鉱に残るレンガ造の遺構を必死で絞め殺そうとしている。
この遺構は、マラリアで倒れていく坑夫を見ていたのだろうか。
1秒間のシャッター音が、何かの小動物の蠢く音にかき消される。

# by jazz_houser | 2008-09-20 00:31 | 西表島
2008年 09月 18日
日本最南端のわらびもち
八重山の各離島から石垣島に帰ってくると、
「都会だ・・・」と思ってしまう。
新栄町・大川・登野城といった石垣市中心部でも、
一本裏通りに入ればちょっと懐かしい路地に迷い込む。

私は甘いものが大好きである。
島酒ももちろんだけれど、黒糖にも目がない。
とくれば日本最南端のわらびもち。

石垣のサザンゲートブリッジ近くを歩く時、
いつも覗くのだけれど、なかなか開いている時に出くわさない。
なんとも島時間だからしょうがないが、過去6度訪問して、
2回しかありつけていないのは残念。。。
最近閉まっていることが多い気がするが、
ここの3姉妹(兄弟?)は相変わらず元気だろうか。

日本最南端のわらびもち_f0182432_23354732.jpg


わらびもちを縁側でいただく。
猫がうらめしそうに路地を横切る。
疲れた体が生き返ってゆく。

# by jazz_houser | 2008-09-18 23:38 | 石垣島
2008年 09月 17日
神の島
八重山の島々では数々の神行事が行われる。
私は無宗教で、いわゆる最近の“スピリチュアル”には少し懐疑的だったりする。
そんな私でも島の御獄(ウタキとかオンともいわれる)の傍に立つと、
周囲の生命のざわめきがその場所で盛り上がるような、
超自然的な感覚がすることがある。

新城島(あらぐすくじま)は住民登録6、7名の島。
昔は300人以上の人が住んでいた。
今では過疎が進み、週末、ゴールデンウィークや祭の時だけ、
石垣島や西表島から出身者が帰省する。
新城島は神の島である。
続きはそのうち書いてみたい。

人のいない集落を抜け、見渡す限り誰もいない浜を歩いてゆく。
あるのは、太陽と波とちっぽけな自分だけ。
灼熱の光景に思わず眩暈を覚える。

神の島_f0182432_2104420.jpg


スローシャッターを切ると、麦藁帽子から汗が滴る。
ふと、プリミティブな(構成要素が少ない)ほど、
神(人智を超えた存在)を感じられるのだ、と思う。

# by jazz_houser | 2008-09-17 21:02 | 新城島