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2008年 10月 15日
命の連鎖
以前から新城島を神の島と呼んでいるが、
波照間島も神の島なのだ。

南海の孤島の厳しい環境では、神と人が触れ合うことが
自然であり、必須であったのかなと思う。
聞くところでは昔は年に延べ100日近く、40回程度も神行事が行われた。
現在でも多くの神行事が残っている。
神行事とはおおまかに、航海の安全・天候・豊作などを神に祈ること。
神行事の主役は女性であり、“(カン)ツカサ”-神司とそれに連なる“パナヌファ”-神徒はすべて女性という。
それはなぜなんだろうか。
男性は公民館長など地域での世話役になるのだけど。

多分人は女性から生まれるからではないか。
八重山各地で見られる古い亀甲墓は母なる子宮を象っている。
生まれ出でるのも死して還るのも同じ。
そんなことを思うと、男はどこまでいっても、イッパシじゃないなと思うのだ。

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波照間のやどかりの主人、シナ子さん。
神徒に通づる家系にあたる。
宿を一人で切り盛りするパワフルで、とてもチャーミングな女性。
私はこの笑顔と時折見せる恥じらいを楽しみに島に帰る。
笑顔につられてシャッターを切ると、
女三世代、
命の連鎖がフィルムに焼きついた。

Rolleiflex 3.5F (Planar)

by jazz_houser | 2008-10-15 20:36 | 波照間島 | Comments(2)
2008年 10月 14日
Cool Beauty
3年前の9月は干からびてしまうほど暑かった。
空気そのものが違った。

八重山の海水浴場、コンドイビーチは美しい白砂が眩しい。
どこまでも続く遠浅の海。
白と青の世界にここは“彼岸”かと錯覚してしまう。
自分が干上がって向こう側に逝ってしまう前に、
東屋に逃げ込んだ。

涼しい風が吹き抜ける。
ふと足元を見ると、黒い尻尾が。

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Blue Eye Cat-Cool Beauty

by jazz_houser | 2008-10-14 22:44 | 竹富島 | Comments(0)
2008年 10月 13日
酒よ
大原の港の近く。
もう夕暮れが近い。

今夜はひっそりとした集落に泊まる。
宿には西表をカヌーで一周した冒険部の若者たちと、
それを30年前にやったおじさんが一人。
そのおじさんの息子はこの間、
大原でパイナップル刈りの援農をしていたという。

私は酒が好き。
特に島で飲む泡盛はいい。
飲むとどうしても海を見たくなって、港に星を見に行く。
酔っ払って転んでそのまま目の前に星が見えることもある。

集落の道を歩いていると、
なかなかの酒豪のお宅があった。

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私と同じじゃないか。
この長靴の主は請福が好きなんだね。

by jazz_houser | 2008-10-13 00:15 | 西表島 | Comments(2)
2008年 10月 12日
切ない
八重山を旅する。
夜、出会った旅人や島人と酒を飲みながら、語り合う。
盛り上がって飲みすぎるときもあれば、
静かに夜風を感じて空気に漂うときもある。

「何を撮ってるの?」と聞かれる。

ちょっと説明が面倒だったりすると『八重山を撮ってます』

さらに突っ込んでくる「何で八重山なのかね?」

だいぶ端折って、『何でかな、、、片思いですよ。』

           『・・・切ないんだ、八重山は。』

夜の海を眺めて、宿のおばさんは、

           「ここも十分せつないよ」
                             と。

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海人が二人、集落のはずれに歩いてゆく。

by jazz_houser | 2008-10-12 00:39 | 小浜島 | Comments(2)
2008年 10月 11日
冬の港
八重山の冬はもちろんヤマトよりも暖かい。
離島で一番困ることは風が吹いて海が荒れることだ。

前日時化たがこの日は回復し、フェリーがやってきた。
フェリーには工事用の重機が載ったりする。
このころは毎日定期船が来なかったので、
特に船が来るということは貴重だった。

ぼーっと船影が大きくなってくるのを見ながら、
桟橋に佇んでいると、
マイトウゼ(宿)のおじぃがやってきた。

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さぁ、荷を降ろすぞ、といったところだ。

昨晩あんなに飲んでいたのに、なんともないんだな(^^;

by jazz_houser | 2008-10-11 00:35 | 鳩間島 | Comments(2)
2008年 10月 09日
人頭税
人頭税、八重山の歴史を知る上で、避けては通れないこと。
1600年ごろから1902年(明治35年)まで続いた、
一人頭米何俵といった租税である。
機織のできる女性には八重山上布を、
新城島では特産のジュゴンの肉の干物や皮を納めさせたこともあったという。
これらの話は八重山の島々に残っており、史跡や伝説も数多く残っている。

与那国島の久部良の断崖絶壁にクブラバリという岩の割れ目がある。
当時の島民は人頭税の辛さゆえ、
この2・3mの割れ目、高さは7・8mほどはあろうか、
これを飛び越えさせ、人口調整を図ったという。
特に妊婦は、飛び越えられたとしても、無事ではいられない。

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この人頭税、過酷な重税と伝えられているが、
それによって、素晴らしい民謡、機織が生まれたことは、
せめてもの副産物かもしれない。

果てしなく藍い東シナ海はずっと見てきたんだろう。

Rolleiflex 3.5F Xenotar 75mm

by jazz_houser | 2008-10-09 23:54 | 与那国島 | Comments(0)
2008年 10月 08日
竜宮城
私は水中写真は撮れない。
暑くなったら、カメラを置いて、ザブンと素潜りする。
八重山の島々のほとんどは発達したリーフを持ち、
リーフエッジまでは遠浅になっている。
遠浅のサンゴ礁の終わり、
7・8mの崖には怖いくらい大きな魚が、悠々と泳ぐ。

体一つで緑の海に漂っていると、
ふと生理的に怖いと感じる時がある。
それは私という1個の生命体が、無数の生命体に包まれる―
埋もれるような感じ。

そのうち、受け入れることで、自分の体が水に溶けていくような気がする。
ゴボゴボ・ポコポコという空気と水が触れ合う音とともに。

黒島には仲本海岸というリーフの発達した場所がある。
海水浴場ではないが、潮が干いた時に大きなタイドプール(潮溜り)ができる。
カラフルな魚と珊瑚があたかも竜宮城のよう。

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カクレクマノミが子供を守っている。
私がいたずらに人差し指を近づけると、
ツン・ツンとかなり強く口で攻撃してくる。
かわいいが、真剣な親の行動だ。
豊かな海。

私は40年以上前のローライフレックスというカメラで写真を撮っている。
接写レンズを使って、水面20cm まで寄ったが、怖かった(^^;
なにせこのカメラ隙間だらけの金属カメラなので・・・
Wide Angle Rolleiflex & Rolleinar2


by jazz_houser | 2008-10-08 18:05 | 黒島 | Comments(5)
2008年 10月 07日
きじむなぁ
新城島は神の島。
漂う空気が違う。

ヤマトでは何百年も生きている古木には木の精が宿ると言われる。
それは八重山でも同じ。
ガジュマルの古木に棲むという妖精はキジムナーと呼ばれる。
キジムナーはいたずら好きで、子供の姿をしているという。

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この木の前に立ち、日の光が木々の間から漏れる。
その光が動くのをじっと目で追う。
風がザワリと音を立てると、一瞬空気が歪む。
木の一番深い割れ目から、
きじむなぁがこちらを覗いている。

by jazz_houser | 2008-10-07 00:26 | 新城島 | Comments(0)
2008年 10月 05日
市場にて
島のおばぁは元気だ。
いつまでも現役。
九州だと男はあまり働かず、女性が切り盛りする
なんていう傾向を聞いたことがあるけれど、
八重山はどうだろう。

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市場や港で働くおばぁに出会う。
朝から力仕事、今日も元気に頑張ってね。

by jazz_houser | 2008-10-05 13:09 | 石垣島 | Comments(0)
2008年 10月 04日
星降る夜
波照間島は夜もいい。
害光の少ない状況では、月さえも明るい。
条件が良い時は人工衛星や名も知らぬ流星群も肉眼で楽しめる。

天体観測愛好家でなくとも、
八重山にどっぷりと浸かってしまった人は、
旧暦(太陰暦)を気にする(ハズ)。
旧暦の1日=新月
旧暦の15日=満月(大潮)※目安
八重山の神行事やお祭りも旧暦で決まっている。
海で遊ぶ時も月の満ち欠けから大潮を判断する。
サンゴの産卵さえも月に左右される。
何と不思議・・・いや、自然なことでしょうか。

ニシ浜も夜には星が降る。
もうちょっと星の尾を長くしたかったけど、風が強い。
冬の波照間も好きだ。

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北緯24度の星空は、ヤマトでは見ることのできない星が見られる。
冬から若夏(バガナツ)にかけて南十字星も見られる。

波照間に行ったら、ぜひ空を見上げてほしい。
酒を飲んでからでもいい。
無数の星を見て、地球という星の果ての島にいることを想う。

by jazz_houser | 2008-10-04 14:55 | 波照間島 | Comments(0)