八重山の島々では数々の神行事が行われる。
私は無宗教で、いわゆる最近の“スピリチュアル”には少し懐疑的だったりする。
そんな私でも島の御獄(ウタキとかオンともいわれる)の傍に立つと、
周囲の生命のざわめきがその場所で盛り上がるような、
超自然的な感覚がすることがある。
新城島(あらぐすくじま)は住民登録6、7名の島。
昔は300人以上の人が住んでいた。
今では過疎が進み、週末、ゴールデンウィークや祭の時だけ、
石垣島や西表島から出身者が帰省する。
新城島は神の島である。
続きはそのうち書いてみたい。
人のいない集落を抜け、見渡す限り誰もいない浜を歩いてゆく。
あるのは、太陽と波とちっぽけな自分だけ。
灼熱の光景に思わず眩暈を覚える。
スローシャッターを切ると、麦藁帽子から汗が滴る。
ふと、プリミティブな(構成要素が少ない)ほど、
神(人智を超えた存在)を感じられるのだ、と思う。