沖縄県八重山諸島、日本最南端の有人島波照間島には、パイパティローマという伝説がある。
「1648年 波照間村の百姓男女約40~50人が大波照間(パイパティローマ)という南の島へ逃避した。
そのことで波照間村の有力者松茂氏は、石垣島地頭の守恒氏の船に乗り、上国したところ、越度があったと罷免された。八重山へ帰る途中、南の島に漂着した。
二人をはじめ、船中の人びとは翌(1649)年与那国島に到着し、帰ってきた。『八重山島年来記(琉球王府)』」
島人が重税を苦に逃避したパイパティローマとはどこなのか。
沖縄に色濃く残る南への志向性、その源へ漕ぎ出そう。
永遠の楽園、パイパティローマを探しに。
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島人たちが南へ漕ぎ出したのはこのあたりの浜だったという