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2011年 12月 03日
走れ!
だいぶご無沙汰しております。
今那覇に向かっています。
今回はカメラは持ってません。
明日、那覇マラソン完走したら、
おそらくローライは首から提げられないと思うので。。。(^^;

うちなーの風よ、オラにパワーを分けてくれ!
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ、、、逃げませんが(笑)

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Rolleiflex 3.5F Planar

波照間の小中学生だって新年に10キロ一周マラソンなわけなので、
私も42キロくらい、なんくるないさぁ??

行ってきます!
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by jazz_houser | 2011-12-03 08:30 | 波照間島 | Comments(4)
2010年 08月 15日
闇 - ヨーン
子供の頃、かあちゃんが運転する軽トラの荷台に兄弟で乗っていた。
名蔵で潮干狩りをして、新川に帰る途中だったか。
荷台ではしゃぎすぎたからか、「お前ら!走って帰れ!」と怒られ、降ろされた。
軽トラが走り去った後、、、瞬く間に暗くなって、月もない夜に完全な闇に包まれた。
泣いている相手の顔も見えない中、走って帰った思い出。
酔いも廻り、昔を懐かしむ話をしていた。

川平から崎枝に抜ける森の中に一筋

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Rolleiflex 3.5F Planar

逢魔が時。
人とマジムン(魔物)の区別もつかない薄明かり。
昼でも暗い、ヨーン(闇)の道で、
これから訪れる真の闇に、自分の中にある恐れがムクムクと増殖する。


闇、人間はそこに存在しない何かを描く。
やがてそれは、闇は、自分の中にある恐れと同じものになる。
闇を思うときに、ネガティブな印象を受けるとしたら、、、


闇に自由を、可能性を思う。
心の中の、まだ細かい引き出しに小分けにされる前の、混沌としたもの。
人に見せる前の。
闇があるから、妄想し、創造し、また捏ねる。
そう思えば、真っ暗な道など怖くもなんともない。

ヨーン、闇に包まれたとき、ふと思い出す。







「パティローマ」 矢口清貴写真展、現在開催中です!
会期:8/1~10月上旬

※ムシャーマ前後数日は島の行事のため、休業する予定です
場所:仲底商店gallery shop+cafe
※集落の中心、名石売店から仲底商店・星空荘を過ぎて、道なりにオーシャンズの手前左側。

先日、八重山毎日新聞で仲底商店ギャラリーと私の写真展をご紹介いただきました♪
お忙しい中、取材に来ていただき、本当にありがとうございました。
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by jazz_houser | 2010-08-15 01:36 | 石垣島 | Comments(4)
2010年 01月 27日
みんぴぃが
冨嘉部落の坂の上に、パーラーみんぴかがある。
キビ畑の先には美しい珊瑚礁を見ながら、甘味を楽しめる。
本土出身のご夫婦が波照間発祥の唄、「波照間ぬみんぴぃが」から名付けたお店。

コーヒーを飲みながら海を見ていたら、ふと疑問が芽生えた。
その唄は知っていても、“みんぴぃが”とは一体どういう意味なのか。


波照間ぬみんぴぃか 夫婦美しゃ “みんぴぃが” ホーイチョウガ ゝ
波照間ぬ上なが 下八重山ぬ上なか ホーイチョウガ ゝ
むかし世ば給られ 神ぬ世ば給られ ホーイチョウガ ゝ
稔り世ば給られ 実り世ば給られ ホーイチョウガ ゝ
稔りやんて豊まれ 実りやんてぃ 名取ぅられ ホーイチョウガ ゝ



正確な歌詞の解釈は自信がないが、
夫婦仲よろしく、豊かで幸せな世の中がやってきた、と歌っているのだろう。

戻ってシナ子おばぁに聞いてみる。

『“みんぴぃが”ってどういう意味??』
「気にしてこなかったけど、どういう意味だろう。。。」
『お囃しなのかな?』
「何だろね。。。○○のおばぁなら知ってるかねぇ」

それから撮影に出てしまって、すっかり忘れてしまっていた。

波照間を離れる日。
港で船を待っていると、おばぁが孫を連れて座っているのが目に留まった。
その瞬間!!みんぴぃが!!とフラッシュバックした。

・・・

昔、冨嘉部落の外れに、サンゴの積まれた石垣が廻る、木々の生い茂る場所があった。
そこは皆に“みんぴぃが”と呼ばれていた。
みんぴぃがに暮らしていた夫婦の美しい愛を歌った歌なのだ。
考えてみれば 波照間“ぬ(の)”みんぴぃが なのだから何らかの意味があるはずだった。

ホーイチョウガこそが囃子なのだろう。
後にその林は土地改良事業によって畑になってしまったという。

この辺りだろうか。

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Rolleiflex 3.5F Planar

はてるまぬ、みんぴぃが
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by jazz_houser | 2010-01-27 23:37 | 波照間島 | Comments(12)
2009年 10月 28日
闇の粒子
月の無い夜、虫の多さに蚊帳から起き出した。
テレビもないし、携帯も通じない。(当時は)
おじぃとおばぁも寝てしまって話し相手もいない。
半分眠った頭で、三脚にカメラを取り付ける。
木戸をそっと開けて、珊瑚の敷き詰められた庭を忍び足。

しまった!ライトを忘れた。。。
後ろを振り返ると、戻るのも面倒だ。
途端にどこかで心細い気持ちが生まれた。
浜へ抜ける木々のアーチをそろそろと進む。
とろんとした闇が私の周りに存在し、闇を掻き分けている。

ここならいいだろうと思った場所に着いたものの、
暗すぎて構図が決められない。
愚かにも夜空が明るいと無意識に思っていたのだ。
辺りに光といえば星と、対岸の街の瞬きだけ。
・・・露出計もレリーズも忘れてきた。
ここまで来て何もしないのも癪なので、勘で撮った。
10分くらい露光する間、何かが私の足をかすめる。
まったく撮れた気がしない。

私は真の闇を知らなかった。
闇の粒子に包まれていることを知ったとき、恐怖が纏わりついて来る。
蛾のように街灯を求め、次第に早足になる。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

光は闇への畏れなのだ。
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by jazz_houser | 2009-10-28 01:15 | 新城島 | Comments(6)
2009年 10月 13日
一瞬の輝き
夏の真夜中。
酔っぱらって、寝静まった宿に帰った。
起こさないように、こそこそと布団を敷いて、寝る準備。
はぁーっと長い息を吐いて、、、古い天井を見た。

すると、、、視界を黄緑の発光体がすぅーっと横切る。
目を疑って、急速に、酔いが辺りの空気に発散していく。
暗闇に眼を凝らすと一筋の光が漂っている。
隙間だらけの古民家に蛍が舞うなんて、、、
寝付くまでありがたい気持ちで宙を眺めていた。

宙を行ったり来たりするその光、私は人の魂のように見えるのだ。

八重山で蛍といえば、ヤエヤマヒメボタルという1秒間に2・3回点滅する種が有名だ。
西表島では3~5月、石垣島では4~6月に見られる。

日が落ちて残照も弱くなる頃、たった30分だけ開かれる求婚の宴。

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Rolleiflex3.5F Planar

新たな命のために、光を振り絞る。

切なくも、その光は生。

私が宿で驚いた蛍はオオシママドボタルという通年見られる、光跡も長い種類である。
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by jazz_houser | 2009-10-13 12:30 | 石垣島 | Comments(4)
2009年 08月 23日
誰が食べた?
波照間島の集落を歩いていたら、蛍光色の実が目に飛び込んだ。
八重山の家の庭を見ていると、よくパパイヤは見かけるのだけれど、
ドラゴンフルーツはあまり見ない。

ドラゴンフルーツはサボテンの仲間で、育てるのは比較的容易だとか。
食べごろになると包丁で真っ二つに割って、スプーンで食す。
ビタミンや繊維の豊富なヘルシーな果物として近年人気があるという。

首都圏の店舗で食べるドラゴンフルーツは、
中の果肉が白色のものが多く、酸味がありさっぱりとしているため、
野菜のような印象である。
まれに赤(凄い色である)の果肉のものがあるが、
黒い種子との毒々しいコンビネーションに、知らなければ口に入れるのを憚られるくらい。
こちらの方が甘いのだが。

何年か前に、西表島大原の自動車修理店の店先で雨宿りをしていた時、
食べさせてもらったものは以前の印象を覆すほどおいしかった。
聞くところによると、ドラゴンフルーツは収穫後熟さないため、
完熟の状態まで樹上で生育した時が食べごろなのだとか。
東京に送るためには完熟まで待てないのだろう。

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Rolleiflex 3.5F Planar

せっかくここまで待ったのに。。。
誰が食べてしまったのだろう?
まず人間の仕業ではなく、ヤエヤマオオコウモリ?鳥??

先日、友人からたんまりドラゴンフルーツを頂いた。

母:「これ食べられるの?」
私:「長生きすると色んな経験ができていいねぇ・・・」

赤と白をありがたく頂きました♪
ありがとうございましたm(_ _)m
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by jazz_houser | 2009-08-23 17:50 | 波照間島 | Comments(6)
2009年 07月 07日
異界へ
旅は異界へと向かうことだろう。
異界とは単純に見知らぬ土地ということだけではなく、
自分の生活圏以外の場所も含まれる。
そこに住み始めて日常となるなら、異界ではなくなるのかもしれない。

琉球の昔、外洋が異界であり、
異界とは信仰上、後生(彼の世)である。
簡単には手が届かない、人知の及ばない領域。

人の魂(マブイ)は海の遥か彼方にあるとされるニライカナイ、後生へ行くとされた。
でもなぜそこから此の世に帰ってくるとされたのだろうか。
昔話で村の外れの井戸が後生の入り口、とどこかで読んだ。
電気煌々とついた真の闇のない都会では、後生なんて発想は生まれない。

十六日祭では、彼の世の正月を墓で祝う。
彼の世はすぐ手の届きそうなところにあったりするのだ。
此の世と彼の世は反対のようで、なぜか近しい。

意外と既視感があったりすることを思うと、
私のマブイはどこかで見ていたのかもしれない。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

私は此岸と彼岸を行ったり来たりする

肉体は生きたままで
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by jazz_houser | 2009-07-07 00:30 | 新城島 | Comments(2)
2009年 06月 14日
後生花
船浮の静かな入り江を抜けて、小船は白浜に向かう。
雲行きが怪しくなり、今にも雲が降りて来そうだった。

白浜集落を歩き、あてもなく小学校の方へ。
ポツ・ポツ・・・と水粒がカメラバックを叩く。
すぐにレインカバーをかけて、屋根の下へ走る。

雨音しか聞こえない。
数十メートル先も、灰色に包まれる。
何も考えずに目の前の道路に雨粒が砕けるのを見ていた。

アスファルトが青味を帯びてきた。
空のある部分が急に明るくなり、裂け目から光が落ちる。
その光が道を登ってきて、私も眩い光に照らされる。
気づくと周りだけ晴れていて、まだすぐ先は雨が降っている。

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Wide Angle Rolleiflex

青黒い道にアカバナーが散る。
皆が沖縄、南の島らしい花と思う。
何物にも代えがたい、真っ赤な色は後生(グソー:あの世)に咲く花だから。
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by jazz_houser | 2009-06-14 20:59 | 西表島 | Comments(2)
2009年 06月 03日
影へ誘う
島を抜ける道。
蜘蛛の巣を顔に受けながら蝶と歩く。
鞄を下ろして、水を飲む。
喉を水が通る音。
それが消えると、森の音しかしない。
どれも生き物の出す音だ。

しゃがんでみる。
と、いつからか無音になった。

濃い緑の間から、光が降り注ぐ。
それでできる影。
無数の生き物に包まれて、死の香りを嗅ぐ。

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Wide Angle Rolleiflex

また厚みのある生き物たちの音が、耳に戻ってきた。
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by jazz_houser | 2009-06-03 23:56 | 新城島 | Comments(2)
2009年 05月 30日
静謐を破る
夜半の雨が止んで、しん、とした集落。
草を踏む足が露で濡れる。
いつもの静まり返った空気がより一層沈降する。

はっきりと終わりを感じながら、自分からは触れない。
一人じっと中へ中へ。

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Rolleiflex 3.5F Planar

羽音が私を呼び戻す。

新城の空気を肺にゆっくり満たしたなら、
肺胞から芽が出て、
身体を養分にガジマルが繁る。
そんな気がした。
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by jazz_houser | 2009-05-30 10:31 | 新城島 | Comments(4)