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2011年 07月 09日
記憶
いつだったか、浜の近くで噴射音を聞くようになったのは
しばらくすると、また、ブシューっという音が響いてくる

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Rolleiflex 3.5F Planar

過去の中に生きているような気がする時がある
人の記憶は曖昧で、前後関係が不確かになってみたり
脳から溢れた記憶が後ろに流れて
渦の中に吸い込まれて一緒になる
すぐ近くの思い出さえも思い出せなくなってしまったら
いい加減な私の脳で


もろもろやり残したことも、
帰るならやっておかなければいけないことも
たーくさんありますが、明日から島へ。
しばらくあの海の色を忘れてしまったような気がします。
浮かんでみたり。
ちょうど満月なので、月光浴でもしましょう。

たまには真っ白になってもいいですか。
なれるかな、行ってきます。
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by jazz_houser | 2011-07-09 00:07 | 波照間島 | Comments(10)
2010年 10月 18日
空を泳ぐ
雲が地面に影を作る。
それが這ってきて、自分をすり抜けてゆく。
草原の中で、待っていた。

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wide angle rolleiflex

風に吹かれて

空を泳ぐ浮き雲になりたい

そんなことを思った

今も
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by jazz_houser | 2010-10-18 01:28 | 波照間島 | Comments(6)
2010年 01月 27日
みんぴぃが
冨嘉部落の坂の上に、パーラーみんぴかがある。
キビ畑の先には美しい珊瑚礁を見ながら、甘味を楽しめる。
本土出身のご夫婦が波照間発祥の唄、「波照間ぬみんぴぃが」から名付けたお店。

コーヒーを飲みながら海を見ていたら、ふと疑問が芽生えた。
その唄は知っていても、“みんぴぃが”とは一体どういう意味なのか。


波照間ぬみんぴぃか 夫婦美しゃ “みんぴぃが” ホーイチョウガ ゝ
波照間ぬ上なが 下八重山ぬ上なか ホーイチョウガ ゝ
むかし世ば給られ 神ぬ世ば給られ ホーイチョウガ ゝ
稔り世ば給られ 実り世ば給られ ホーイチョウガ ゝ
稔りやんて豊まれ 実りやんてぃ 名取ぅられ ホーイチョウガ ゝ



正確な歌詞の解釈は自信がないが、
夫婦仲よろしく、豊かで幸せな世の中がやってきた、と歌っているのだろう。

戻ってシナ子おばぁに聞いてみる。

『“みんぴぃが”ってどういう意味??』
「気にしてこなかったけど、どういう意味だろう。。。」
『お囃しなのかな?』
「何だろね。。。○○のおばぁなら知ってるかねぇ」

それから撮影に出てしまって、すっかり忘れてしまっていた。

波照間を離れる日。
港で船を待っていると、おばぁが孫を連れて座っているのが目に留まった。
その瞬間!!みんぴぃが!!とフラッシュバックした。

・・・

昔、冨嘉部落の外れに、サンゴの積まれた石垣が廻る、木々の生い茂る場所があった。
そこは皆に“みんぴぃが”と呼ばれていた。
みんぴぃがに暮らしていた夫婦の美しい愛を歌った歌なのだ。
考えてみれば 波照間“ぬ(の)”みんぴぃが なのだから何らかの意味があるはずだった。

ホーイチョウガこそが囃子なのだろう。
後にその林は土地改良事業によって畑になってしまったという。

この辺りだろうか。

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Rolleiflex 3.5F Planar

はてるまぬ、みんぴぃが
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by jazz_houser | 2010-01-27 23:37 | 波照間島 | Comments(12)
2009年 12月 21日
ミーニシ
本土の人間には八重山の冬は想像しづらい。
冬の初めに吹く風、ミーニシ(新北風)が吹くと海が荒れ始める。
ニシカチの影響が強い航路、石垣-上原(西表)-鳩間と石垣-波照間は欠航が目立つようになる。
旅行者だけでなく、単身赴任している方にも厳しい季節が訪れる。

冬の朝、欠航するか、出向するか躊躇われるくらいの場合、船内も際どくなる。
向かい風となり迫る波は船よりも高く、頂点に上りつめた時、
谷は遥か下、ビル2階ほどの高さから下を覗くように思える。
外洋を30分かかるところが2時間。。。波間に漂う小枝のよう。

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Rolleiflex3.5F Planar

慣れない旅行者は出航時、騒いだり、飲食する人もいる。
私はよい場所を確保したら、すぐに外界との接点を遮断する。
全力で眠りにつくのだ。

船底が波頭を叩き、うめき声が谺する前に。
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by jazz_houser | 2009-12-21 00:53 | 波照間島 | Comments(6)
2009年 11月 09日
相反
切ないなぁ、、、と沁みてシャッターを押した。

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Rolleiflex3.5F Xenotar

いや、、、そうでもない。

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Rolleiflex3.5F Xenotar

しっかりと、生きている。
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by jazz_houser | 2009-11-09 23:58 | 鳩間島 | Comments(9)
2009年 10月 19日
弥勒節
ミルク(弥勒)は遠い海の彼方、ニライカナイから五穀の種と豊穣を齎すと言われている。
波照間島では盆行事ムシャーマの際にミルク行列が行われるが、
他の八重山の島々では豊年祭で登場することが多い。
弥勒というと弥勒菩薩―シッダルダの入滅後56億7千万年後、人々の前に姿を現し、救済する
を連想する。
その顕現は八重山の弥勒信仰、弥勒世と通ずる。

ミルク信仰はその昔、中国やベトナムなどの東南アジアから伝わったとのことだが、
その際に作られた歌がある。

「弥勒節」

大国ぬーミール―クー ばが島にいーもーちー
(大国の弥勒様が我が島にいらっしゃった) 

うかきぶーせーみーしょーりー 島ぬあーるーじー 島ぬあーるーじー
(どうぞお治めください 島の主)

サーンサーン グヤーァー サー (スィ) サー サー・・・

八重山の祭を何度か見たことのある方ならば、必ず聴いたことがあるメロディ。
ゆっくりとした、私にはどこか呪術的な。
波照間の知人は「いつも会の〆に流れる、ヤマトの“蛍の光”みたいなもんさー」と言う。

私は西表の節で幾度も耳にした。
すべてが終わった時、集落全員で無伴奏で歌う。
最後のサーンサーン・・・という節の部分。
女性や男の子、老人、、、皆の声が空気を震わせた。
疲労がすっと消えて、なんともありがたい、幸せな心地。

ミルクのゆっくりとした、優雅な動きをするたびに、
世果報の粒子が皆に振り撒かれているよう。

私の頭の中に「たいぐくーぬー みーるーくー・・・」と流れてくる。


ミルクの向こうにニライカナイが見える。

三線でやっと安里屋ユンタを弾き語りできるようになりました。
次は何にしようかな、、、、
そうだ!弥勒節!と思ったのですが、はたして私にできるかなぁ。
まず歌の音程が高いような(^^;

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by jazz_houser | 2009-10-19 12:38 | 波照間島 | Comments(8)
2009年 10月 02日
光る海に還る
おととい東京に帰ってきました。
初めて八重山、石垣・波照間・石垣から先島、宮古・多良間・宮古・伊良部と徐々に北上した。
波照間では保育所・小中合同運動会に参加し、敬老会を撮影し、
多良間では前日から八月踊りに密着した。
上気した島の雰囲気、マチリを祝う世果報雨。
多良間では波照間の人と再会したり、ドラマがあった。
レンブラントライトの落ちる子供の頬、瞳に宿る光に心奪われた。
フィルムが足りなくなりながらも、存分に撮影したと思う。
今日カラーもベタを取り終わり、モノクロはテスト現像を終えた。

旅人と出会い、島人と交流したり。
あつかましくも写真を撮らせてもらったり、それを贈る約束をして乾杯したり。
色々なことがありました。
撮影の内容も多岐に渡り、今思えば反省する点もあったかと思いますが、
状況に応じて、自分なりに間違いなく写したつもりです。
出来事すべてにありがとうございました。

両足は白い砂に埋めて、足を浚う波にびくとも動かない。
シェイクハンドでカメラを構えて、シャッターを切る。
そういう風でありたい。

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Wide Angle Rolleiflex


私は進もう、光る海の彼方へ。
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by jazz_houser | 2009-10-02 00:02 | 石垣島 | Comments(16)
2009年 08月 13日
この島に来て、この光を見る。
それは天に予め決められたことなのだろうか。

・・・この写真を撮ることも、必然なのだろうか。
逆らってみようか。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

暑さにやられ、傷み始めたのか、そんなわけのわからないことを考えていた。

写真というのは本当に不思議で、
自分の感情の底にあるものや、そのとき嗅いだ匂いをフラッシュバックしたりする。

一日何をしたのだろう、、、と何も撮れない日もある。
ちっぽけな計算などしている自分に気づいたする日もある。
一転して、天に突き抜けるように撮れる日もある。
そういう時は、暑いだの、へったくれだの、感じもしない。

また島へ帰って、ファインダーを覗いて、自分と向き合う時間が欲しい。
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by jazz_houser | 2009-08-13 23:56 | 波照間島 | Comments(6)
2009年 07月 07日
異界へ
旅は異界へと向かうことだろう。
異界とは単純に見知らぬ土地ということだけではなく、
自分の生活圏以外の場所も含まれる。
そこに住み始めて日常となるなら、異界ではなくなるのかもしれない。

琉球の昔、外洋が異界であり、
異界とは信仰上、後生(彼の世)である。
簡単には手が届かない、人知の及ばない領域。

人の魂(マブイ)は海の遥か彼方にあるとされるニライカナイ、後生へ行くとされた。
でもなぜそこから此の世に帰ってくるとされたのだろうか。
昔話で村の外れの井戸が後生の入り口、とどこかで読んだ。
電気煌々とついた真の闇のない都会では、後生なんて発想は生まれない。

十六日祭では、彼の世の正月を墓で祝う。
彼の世はすぐ手の届きそうなところにあったりするのだ。
此の世と彼の世は反対のようで、なぜか近しい。

意外と既視感があったりすることを思うと、
私のマブイはどこかで見ていたのかもしれない。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

私は此岸と彼岸を行ったり来たりする

肉体は生きたままで
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by jazz_houser | 2009-07-07 00:30 | 新城島 | Comments(2)
2009年 06月 17日
八重山病
私は八重山病です、とはなんとなく認めたくないです。
でも間違いないでしょう。

初めて訪れた時からある意味虜になってしまった。
それは程度や追究の差こそあれ、東松照明さんも岡本太郎さんも、私も、他の旅行者も、
同じ永遠の片想いなんだと思う。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

単に惹かれ、通い、写真を撮る。
そのうちに情や想いが増幅して、もっと深く知りたいし、撮りたくなる。
想いを検証?本物か確かめる?そんな感じなのか。
自分を惹きつけて止まない何かの正体。

情けない話ですが、いつ終わりがくるのか、なんて考えたこともありました。
それは作品が形になった時なのかと思っていましたが、しかし、まったくその気配はありません。
もうずっと気の済むまで撮り続けるしかないんだろうなと思っています。

今まで自分の追い求めた八重山、それが18日から1週間大阪で展示されます。
それ以上でもそれ以下でもなく、ただの私の感じてきた八重山。
貴重なお時間を割いて私の心の中を見に来ていただけたら、
それだけで本当にありがたいです。

「魂は廻る―マブイハメグル」 矢口清貴写真展
期間:2009年6月18日(木)~6月24日(水)
   11:00~19:00(最終日24日は15:00まで)
場所:大阪ニコンサロン(梅田 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階)

期間中(午後13:00以降~19:00)在廊する予定です。
なお、22・23日のどちらかは尼崎に行こうと思っています。
もし、よろしければこちらのブログにいらっしゃる日時を書き込んでいただくか、
ご連絡いただけたら、なるべく在廊しようと思います。

明日の夜会場を設営して、皆様のお越しをお待ちしております。
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by jazz_houser | 2009-06-17 03:01 | 波照間島 | Comments(12)