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2013年 05月 28日
源流
無事?帰国しました。
今暮らす日本・東京の生活とはかけ離れた環境でした。
厳しい自然の中で、人々はたくましく生きていました。

私の中には、やはり、どこか懐かしい感覚がありました。
想像どおりでした。
行かずにはいられませんでした。

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常に荒れる波を越えてたどり着いた島。
自給自足に近い生活、simple life
野菜も、魚も自分たちが食べる分だけ。
夜は停電し、満天の星空。
電気が使えるようになる前に、一番鳥、二番、、、、
鶏の声で朝、目が覚めます。
人々は、薄暗いうちに家畜に餌をやり、
家々で焚く薪の煙に集落は包まれます。
争いのない、笑顔の島。
こんな変な日本人にも懐深く接していただきました。

これまでの取材での写真と、どのように溶け合い、形になるのか。
これから纏めて行きたいと思います。
このシリーズの間に自分も変化した、それも反映されるんだろうな。
結局は、どこにいっても、離れていても、海の向こうから島を思っています。
見る人はそれを感じることになるだろうし、
私と同じ感覚を追体験するものになるのだろうと思います。

新シリーズ、ゆっくりと待っていていただけたら、嬉しいです。
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by jazz_houser | 2013-05-28 21:31 | etc | Comments(8)
2010年 03月 23日
時を紡ぐ
八重山へ訪れるようになって、何回目かの夏。
撮影も一段落。食堂で島酒を飲んでいた。

店員さんとの話で、『写真を撮ってます』という流れになった。
・・・二つ先のテーブルに腰掛けて、
同じく島酒を飲む男の背中がピクっとなった気がした。

やり取りから、持っていたキャビネのプリントを見せ始めた。

『へぇー、綺麗』
『これどこ!?え?あれっ』

耐え切れなくなったのか、ついに島のお父さんが、のしのしやってきた。

よく分からないけど見せてくださいね。
うん、、、南の○○んとこのヤギだな。
ん、、ペムチ?いや。。。

はじめは恥ずかしそうに、段々と打ち解けて。
写真と共に酒も進む。

あなたの写真は光が何というか、綺麗だな。
偉い先生は何て言うか分からんけど、俺は好きだ!

私は、初めて嬉しかった。
たとえ酔っていた勢いでも。

その後、意気投合して、隣の棟でやっていた旅行者たちのゆんたくに乱入。
大騒ぎして木とベニヤの縁台をコントのようにペッタンコにしてしまった。
そこで酔いが覚めたのか、
おじさんは逃げるように帰ってしまった。。。

『・・・これは2年前の台風の後だな。
今はもう木が繁ってこんなふうじゃない。』

何気ない景色も島人の眼にはちゃんとしまわれている。

いつか聞いてみたい。

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Wide Angle Rolleiflex

あれから数年か時を紡いだ。

私の写真は変わりましたか。
今もあの時のままですか。
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by jazz_houser | 2010-03-23 00:11 | 波照間島 | Comments(22)
2009年 12月 26日
wishing the moon
ある夜、釣りキチの友人が釣った魚で寿司を握った。
それを肴に飲んでいたとき、彼は言った。

「月の出を見たことがあるか?」

黄昏の海に糸を垂れ、じっと見つめていたら真丸の紅月が昇ってきたと。

その光景を想い、北へ走る。
絶好の空を見ながら気ばかりが前へ。
頂に着いた時にはもう反対の海に太陽は沈みかけていた。
八重山毎日新聞によると今日は日没直後に月出となるはずだ。

待てども待てども昇らない。。。

予定時刻を10分ほど過ぎた時、それは突然現れた。
大気中のガスや水面すれすれの雲に阻まれて、顔を出すまで時間がかかったのだ。
太陽よりもはるかに弱い赤い光。

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Rolleiflex 3.5F Planar

ずっと神秘的な 望月...


明日から年明けまで八重山です。
皆様、どうかよいお年を。
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by jazz_houser | 2009-12-26 00:52 | 石垣島 | Comments(6)
2009年 12月 21日
ミーニシ
本土の人間には八重山の冬は想像しづらい。
冬の初めに吹く風、ミーニシ(新北風)が吹くと海が荒れ始める。
ニシカチの影響が強い航路、石垣-上原(西表)-鳩間と石垣-波照間は欠航が目立つようになる。
旅行者だけでなく、単身赴任している方にも厳しい季節が訪れる。

冬の朝、欠航するか、出向するか躊躇われるくらいの場合、船内も際どくなる。
向かい風となり迫る波は船よりも高く、頂点に上りつめた時、
谷は遥か下、ビル2階ほどの高さから下を覗くように思える。
外洋を30分かかるところが2時間。。。波間に漂う小枝のよう。

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Rolleiflex3.5F Planar

慣れない旅行者は出航時、騒いだり、飲食する人もいる。
私はよい場所を確保したら、すぐに外界との接点を遮断する。
全力で眠りにつくのだ。

船底が波頭を叩き、うめき声が谺する前に。
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by jazz_houser | 2009-12-21 00:53 | 波照間島 | Comments(6)
2009年 12月 02日
実像と虚像
いつからだろう、そうでなくなったのは。
撮れた写真に一喜一憂し、うっとりとしてみたり、沈んでみたりしていた。

今、一枚を軽んじているわけではないと思う。
逆に言えば撮る前から分かっているかもしれない。

自分にとって都合のよい写真、
気持ちよくさせてくれる写真、
うまいことやった写真、
そういうものにはあまり関心が無くなった。

つまらない人間であれば、つまらないものになる。
魅力的な人間であれば、魅力的な写真になる。

写真をなぜ見るのか―その人が知りたいから

私は今までも、今も、しばしば焦ってみたり、
つい自分を実際以上に見せようとしてみたりする。
小足掻き。

でも、今なら少しは分かる。
私の撮る写真など、今の私でしかない。
そこに写ったもの自体が実像の私なのだから。


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Wide Angle Rolleiflex


おーい、未熟な奴よ。
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by jazz_houser | 2009-12-02 23:59 | 石垣島 | Comments(8)
2009年 09月 17日
藍に漂う
夏の終わり、秋口の空は高く、藍。
日本の最南端、高那崎から望む海と空。
視界は藍一面のモノクロームに染まる。


そこにハイライトがひとつ。

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Wide Angle Rolleiflex

Islanderが藍を滑る。


・・・台風14号、見事に逸れましたね。
ここまで出会わないと避けられている気もしてきます(^^;
明日には八重山です。
今回は渡沖12回目にして宮古・多良間・伊良部と、初めて八重山から外にも足を延ばしてみます。
初めての島に行くというのは、久しぶりにワクワクしますね。
ちょっと体調の不安はありますが、八重山の海に浸かれば大丈夫でしょう。
多良間島では八月踊りを堪能してきます。
今回の帰省は29日までです。
では!
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by jazz_houser | 2009-09-17 12:03 | 波照間島 | Comments(16)
2009年 07月 26日
ふがらっさ どなん
夕暮れ時。
日が沈んだナンタ浜に、子犬を連れた人影。
止まっては歩き、また歩いては、追いつく。
なんともそれが眩しい美しさ。
妙に自分が汚れてしまっているような気がした。

子犬がじゃれて駆け寄ってくる。
「あなたを撮らせてほしい」と一瞬、言おうとした。

・・・そんなことで台無しにしてまうような気がした。

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Rolleiflex 3.5F Planar

子犬は3ヶ月だという。
いつかまた来た時、もうこの光景には出会えないかもしれない。
・・・それでもいい。



港で夜風に吹かれ、暗い海を臨む。
近くで強い光が埠頭を照らす。

・・・あぁ、ここは国境の島だった。

ふがらっさ、どなん
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by jazz_houser | 2009-07-26 23:03 | 与那国島 | Comments(6)
2009年 07月 19日
七色
今日、東京では珍しく綺麗な虹が、朱の空に架かりました。

ベッドの上に転がっていた3.5Fでは画角が足りず、
3枚に分けて始まりから終わりまで撮りました。

八重山は先日、熱帯低気圧が通り過ぎました。
虹もかかるはず。

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Wide Angle Rolleiflex

夢見がちな私は、
虹の生まれる袂に行ってみたいと思う。
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by jazz_houser | 2009-07-19 21:31 | 西表島 | Comments(8)
2009年 06月 05日
蝶の舞う門を通り、海に出た。
寄せる波が泡になり、砂に沁み込む。
今は穏やかな海。

遠くに波間に揺れるものがある。

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Wide Angle Rolleiflex

消えては生まれ、生まれては消える命。
周りの想いとは遠いところで、その廻りは続く。
その廻りを回すのは何なのだろう。
分からない。

この生は何のためにあるか、何をやるべきか、
などと考えるのはすべての生き物の中で人間だけだ。

思惟も廻り、、、

砂の上に座る。
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by jazz_houser | 2009-06-05 12:09 | 新城島 | Comments(4)
2009年 06月 04日
ゆるやかに蝶は誘う
島を抜ける道をまだ進む。
下半身に種子がすがりついてくる。
そのうち海に出るだろう。
人の生活圏である集落、此岸から海へ。

海は彼岸と接する。
生活を支える珊瑚礁、イーノー(海畑)が島を囲む。
やがて7-8mドロップオフして、深い青が沖に広がる。
人知を超えた外洋、彼岸へ。

そういえば朝おじぃに挨拶してから、声を発していないことに気づく。
そんなことを考えながら、蝶が次々に合流する。

ここは楽土の入口か

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Wide Angle Rolleiflex&PE-28S

此岸と彼岸の接する場所

ゆるやかに蝶は誘う
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by jazz_houser | 2009-06-04 19:23 | 新城島 | Comments(4)