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2009年 05月 31日
個展準備16
いよいよ重い腰を上げて、パンドラの箱を開く・・・
といっても展示パネルの入った箱だ。
今まで開ける勇気がなかったけれど、タイムリミット。

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読んでいただいている方にはくどくど申し訳ないです。
展示の際に手袋をした手で、普通にパネルを掴んだらムラになる。
挟んだ保護紙が波打っていたら、ムラになる。
パネルの間にちょっとした1mmほどの紙くずが入り込んでいたら、
紙にめり込んでしまって、プリント面を傷つけずに取るのは困難。

精神衛生上、マット紙でパネル貼りは本当にお勧めできない。
東京展の際も、パネルを触る人が何人かいた。
人は写真を見ると触りたくなるのだろう、と悟りの境地デス(^^;

全部を検査してゴミ取りを行い、新しい保護紙を挟んで梱包するのにこの土日。
結局焼き直しは3枚&新作分に確定。
作業の全体像は見えた。

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Hair Bloomさんで髪を切ってもらい、展示替えをしてきた。
今までは個展を見に来てもらおうというセレクトだったけれど、今月からは東京展リバイバル。
厳密に個展と同じ作品ではないが、1ヶ月6枚、計5ヶ月で30枚を展示する。
いつもながらスタッフの皆様、ありがとうございますm(__)m

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さて準備も大詰めだ!

Hair Bloom 阿佐ヶ谷店
杉並区阿佐谷南3-1-19横川ビル1F
03-5397-1552 最寄駅 JR阿佐谷駅 丸の内線南阿佐ヶ谷駅
JR阿佐ヶ谷駅南口を出て、中杉通りを南阿佐ヶ谷方面に歩くと、
右側に白い外観が現れます。

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by jazz_houser | 2009-05-31 23:52 | 個展準備 | Comments(2)
2009年 05月 30日
静謐を破る
夜半の雨が止んで、しん、とした集落。
草を踏む足が露で濡れる。
いつもの静まり返った空気がより一層沈降する。

はっきりと終わりを感じながら、自分からは触れない。
一人じっと中へ中へ。

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Rolleiflex 3.5F Planar

羽音が私を呼び戻す。

新城の空気を肺にゆっくり満たしたなら、
肺胞から芽が出て、
身体を養分にガジマルが繁る。
そんな気がした。
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by jazz_houser | 2009-05-30 10:31 | 新城島 | Comments(4)
2009年 05月 27日
3人と1匹
梅雨空のニシ浜
ドン曇りの空
西表も見えない

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Rolleiflex 3.5F Planar

寂しそうな三人と濡れネズミがいた
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by jazz_houser | 2009-05-27 21:52 | 波照間島 | Comments(2)
2009年 05月 26日
準備期間
先日沖縄地方は梅雨に入った。
今年は入梅が遅かった。
そのため、農作物への影響がちらほら。
与那国では水田がひび割れて、稲の生育が遅れているようだ。
今年は空梅雨なのだろうか。

昔はハーリー(爬龍船競漕)の頃、梅雨が明けると言われた。
今の感覚ではちょっと早いかなと思う。
ちなみにハーリーは旧暦5月4日に行われるため、ユッカヌヒとも呼ばれる。
例年、沖縄地方全体の梅雨明けは6月23、4日あたりだが、八重山は南西端。
6月中旬にはあの強烈な太陽の季節がやってくる。

観光客には歓迎されない梅雨。
でも、農作物をはじめ八重山の生には欠かせない時期。

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Wide Angle Rolleiflex

植物もしっとりと着実に、爆発に備えている。
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by jazz_houser | 2009-05-26 22:26 | 与那国島 | Comments(0)
2009年 05月 24日
ピヌムトゥ
沖縄から連なる八重山地方では、色々なものに神を見る。
便所の神、なんていうのもあるが、最も大切なのは、
火の神、ヒヌカン(ピナカン)だろう。

島にガスコンロが無かった頃、
女性たちが立つ土間の台所には、薪をくべるかまどがあった。
火は太陽(ティダ)と密接で、信仰の対象となっていった。
皆の身体を創るかまどにはヒヌカンが宿るとされ、
一日の始まり・終わりを祈り、先祖と対話したという。

そのかまどに火をつける、その松明が“ピヌムトゥ”(火の元)ということを知った。

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波照間島から、みんなに元気の元、火をつけよう。
そんな素敵な雑誌があるのだ。
もし八重山に行く機会があったら手に取っていただきたい。
石垣島のあやぱにモール裏、タウンパルやまだでも買えます。
※タウンパルやまだは島随一の書店ですが、おみやげスポットとしてもよいです。
もちろん発行元、波照間島・仲底商店で置いてます。

皆が目をキラキラさせて、元気になる、そんなパワーが最南端の島から発信されている。

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Roleiflex 3.5F Planar

目にも心にも火を灯す
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by jazz_houser | 2009-05-24 01:39 | 波照間島 | Comments(4)
2009年 05月 22日
誘惑
八重山には花が溢れる。
ちょうど今頃から盛りとなり、蝶も湧き出てくる。
熱帯の八重山に咲く花々には特に強烈な個性を放つものがある。
私は門外漢なので、見て「何ていう花なのかな・・・」と思うだけだが、
中にはそれだけで済まない花もある。
虫たちだけでなく、人間をも誘惑するような。

鳩間島のぐるりを歩いていて、ふと目に留まった花。
紫から、白い半透明な毛が周囲に伸びる。
中心には妖艶な器官が。

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Rolleiflex 3.5F Planar

怪しい。。。
じっと見ていると、毛が延びてきて、絡め取られてしまうんではないかと思った。
ストレートな生の主張。
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by jazz_houser | 2009-05-22 01:12 | 鳩間島 | Comments(4)
2009年 05月 19日
個展準備15
大阪ニコンサロンでは大部屋をjuna21の二人で分け合うことになる。
そのため絶対的なスペースが足りないが、新宿展よりもこじんまり終わらせるつもりはない。
残念ながら新宿展のように空間全体を八重山にすることはできない。
でも、もし新宿を見た方に、「大阪、良かったね」と言ってもらえたら。

前回の写真、すべての現像とベタ取りが終わった。
特にモノクロは新フィルム、新現像プロセスだったため、
慎重に一本づつ行ったため時間がかかった。
現像については概ね満足しているが、
フィルムが変わったことによる変化にまだついていっていない。

大阪展にあたって、今回短い期間ながら撮り溜め、
見ていただいた方に「魂は廻る-マブイハメグル」をより感じていただけるようにしたかった。
数枚新作に差し替えて、展示する。
内容は新宿展よりも煮詰まるハズ。。。(と信じて)

あと一ヶ月、セレクト、シークエンス、プリント、パネル貼り、宣伝・・・
やれることをすべてやって、いざ大阪へ!

大阪のみなさま、新型インフルエンザには気をつけてくださいm(__)m
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by jazz_houser | 2009-05-19 23:41 | 個展準備 | Comments(5)
2009年 05月 19日
遺影
都会で暮らす、希薄な人間関係。
両隣に住んでいる人の顔を見るのは年に一度あるかないかだ。

西表島の果て。
一晩泊めてもらったおじぃは、妻子と離れ、独りここで暮らす。
帰ろうとする私に、「遺影を撮ってくれ」と言った。

私はそんなことを言われたこともなく、
遺影になると思って撮ったこともない。
戸惑いつつ、真剣な瞳にOKした。

「おじぃの一番好きなところで撮ろう。」

ありのままの目の前の男を撮った。

東京に帰って、現像し、プリントして額装する。
送っても音沙汰無し。
届いているはずなんだけどな。

一年後また訪れた。
多少気になってたから。
いつもの場所に行くと、ピンピンして、
「おぉ、矢口か!何でいる!」
なんだやっぱり元気じゃん・・・

「あの写真、みんなに見せたぞ。すごいだろーって」
自販で買ってくれたオリオンで乾杯して、
「お前は、八重山の祭を撮ったほうが売れる」
などと適当に言っている。
「有名になってもまた来てくれよな、家に泊めてやるから」
その後、アサヒカメラを送っても当たり前のように連絡はない。

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Wide Angle Rolleiflex

虚像の世界は思念に繋がる。

いや、おじぃんとこはいいよ。
俺、きれい好きだからさ。

こうやって、また八重山に帰らなければいけないんだな。
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by jazz_houser | 2009-05-19 01:34 | 西表島 | Comments(6)
2009年 05月 15日
隣り合う
誰もいない、誰も来ない浜をゆく。
影が長くなった。日がだいぶ傾いてきた。
すぐ向こうに下地島が見える。

新城島の上地―下地間は、干潮時には歩いて渡ることも可能だが、
帰りには潮が満ちてくるだろうからお勧めできない。
潮の満ちるスピードは想像するよりも早いから。

砂浜に座って下地のサイロを眺める。
辺りには、世界中から届いた贈り物が散らばる。
ペットボトル、洗濯ばさみ、注射器、、、
書いてある文字は中国語・ハングル・英語、もちろん日本語もある。
でも砂浜はとても綺麗で、さわさわ手のひらで白砂を撫でてみる。
誰もいない、来ない浜は拾う人もいないんだもの。

ふっと立ってバッグを担いだ。
視線の先のサンゴの間、もう一つ贈り物を見つけた。

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Wide Angle Rolleiflex

波で運ばれた自然からの贈り物。
台湾から?それともはるかインドネシアからか。
長旅の末、やっと芽を出した。

すっと心に浮かんだ。

今新しい命が生まれた

その瞬間に死が約束された

きっともうすぐ訪れる

誰も来ない砂浜で
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by jazz_houser | 2009-05-15 18:49 | 新城島 | Comments(4)
2009年 05月 13日
Living
暑くて暑くて朦朧としながら、石垣港を歩く。
埃っぽい地面から陽炎が立ち上る。
日陰を探そうにも、見つからない。

やっと見つけた。
港のコンテナの小さな陰でさんぴん茶を飲もう。
やっとたどり着いて、廻り込む。



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Wide Angle Rolleiflex

なんじゃこりゃ・・・
巨大な仏壇!?
いや誰かのリビングだ。

テレビも映るわけはない。
ケーブルの束も目を模している。
何の意味もないブルーシートのマント。
誰が何のためにこんなことをしたんだ?

そのとき、ある言葉が浮かんだ。

「人生を楽しむコツはどれだけ馬鹿なことを考えられるかなんだ」

ふふふ、と笑ってボロいフィアットのシートに腰掛けた炎天下。
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by jazz_houser | 2009-05-13 01:08 | 石垣島 | Comments(6)