カテゴリ:小浜島( 7 )

2008年 12月 18日
音を聴く
海岸線を歩く。
大体において独りだ。(見渡す限り一人ということ)
独り言を言ってみたり、気分のよいときは歌を歌ってみたりすることもあるが、
やがて黙って、自然の音を聴くことになる。

珊瑚のぬけがらが波に洗われてカラカラという金属音。
脚を踏みしめた時に砂が鳴く音。
島風が顔の横で巻く音。

もちろんよい景色を探したりもするが、漂着物を見て歩くのもいい。
めずらしいものも落ちていたりする。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

亀の頭蓋骨を耳に当て、音を聴いてみる。
波間を泳いでいたころの夢が見えたらと思いながら。

ここでは、
生きていること と 死んでいること の境界は、
それほどはっきりしない気がする。
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by jazz_houser | 2008-12-18 23:00 | 小浜島 | Comments(2)
2008年 11月 24日
懐かしい
小浜島の比嘉荘、そこは感性の女将がいる宿。

食堂に入って何気なくテーブルの上を見ると、
え!?!?なんでこんなところに『太陽の鉛筆 東松照明』が!!!!
かぶりついて聞くと、女将が若い頃に那覇で東松さんから買ったとか。
でも、カバーかけたほうがいいですよ(^^;
一気に親密に、アートなお話へ。
星空の下、焚き火を囲んで飲んだっけ。

女将に私の撮った写真を見せると、
『なんか懐かしいねぇ、まるで私の若い頃の八重山みたい』
自分ではそんな意図もなく撮っているのだけど、
なぜそう感じるんだろう。
その時は分からなかった。

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Wide Angle Rolleiflex

小浜小中学校、
こんなに目立つ目印じゃぁ・・・
でも絶対忘れないけどね。


比嘉荘はご飯がとってもおいしい・・・とてもチャーミングな女将のいる愛の宿です。
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by jazz_houser | 2008-11-24 23:47 | 小浜島 | Comments(0)
2008年 11月 13日
珊瑚と人
今年は国際サンゴ礁年だという。
サンゴについて研究、保護、啓蒙活動を行っているようだ。

私が通い始めた時と比べても、サンゴは明らかに減っている気がする。
石垣島~小浜~新城~西表島海域の珊瑚礁は世界有数の規模で、石西礁湖と呼ばれる。
与那国で出会ったダイバーの話では、
「海外に潜りに行くとさ、現地の奴等から
『お前なんで来たんだ?OKINAWAの海があるのに』
と言われるんだよ」
私の少ない経験では、確かにどの海外の海よりも美しい。
その(MY)世界一の珊瑚礁も5年前と比較して70%減少したという。。。
たった5年で。

何年か前、小浜島で道端に奇妙なアンテナ?が縦列に並ぶ工作物を見た。
宿のおかみに聞くと、サンゴの研究のための環境調査だという。

東京にいて、なんとなく最近変な気候だなぁ・・・冬に雪が積もらないな、とは感じる。
日本の南西端、竹富町で、着実に目の前で自然が減っていくのを見る。。。
なんとなくおかしな話だと思うなぁ。

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黒い網と白いサンゴ、図らずともできた、海人のインスタレーション。


あぁ、そういえば石垣の友人も「釣りの錘はサンゴだよ~」なんて言ってたっけ。
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by jazz_houser | 2008-11-13 00:01 | 小浜島 | Comments(4)
2008年 10月 31日
芸能の島
私が西表島にいるちょうどその時、
小浜島では結願祭という行事が行われていた。
同じ日(己亥・庚子・辛丑)というのは関係があるのではないかと思った。

私の見た西表・祖納の節祭は、集落を挙げての行事。
農業のサイクル(節)の改まり。正月を祝い、住民の健康祈願、幸福を祈願する。
しかし、節という考え方は新暦の節目(いわゆる今のお正月)、
旧暦の節目と比べて衰退しているようだ。
農業の割合自体が下がっているから、各地にあった節行事も衰退したり消滅した。

波照間では、
節(新暦10月あたり)から豊年祭(新暦6月)までは、農業に専念するため、
鳴り物を吹いたり、歌ったり踊ったりという“遊び”は控えたそうだ。
節の時は味噌などの使用を控え、塩味だけにするとか。
今は小規模に公民館主体で行われている。

結願祭について少し調べたところ、
今年の豊作(願いの成就=結願)に感謝し、来年もまた五穀豊穣であるよう祈願するもの。

これまでの儀礼(願)の集大成を行い、盛大に奉納芸能を行う。
結願祭を見ることで、その島の芸能を知ることができる。
いつか結願祭も見てみたい。

数百年続いてきた祭祀には、島の個性と、神の気配が漂う。

笛の達人がいるとどこかで聞いたことがある。
小浜島は芸能の島。
三線が出来上がったら、1曲でも民謡を弾けるようになりたいな。

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おばぁも若かりし頃、小浜節を踊ったのかな。
今では孫が艶やかな舞を受け継いでいるのだろう。
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by jazz_houser | 2008-10-31 17:58 | 小浜島 | Comments(2)
2008年 10月 12日
切ない
八重山を旅する。
夜、出会った旅人や島人と酒を飲みながら、語り合う。
盛り上がって飲みすぎるときもあれば、
静かに夜風を感じて空気に漂うときもある。

「何を撮ってるの?」と聞かれる。

ちょっと説明が面倒だったりすると『八重山を撮ってます』

さらに突っ込んでくる「何で八重山なのかね?」

だいぶ端折って、『何でかな、、、片思いですよ。』

           『・・・切ないんだ、八重山は。』

夜の海を眺めて、宿のおばさんは、

           「ここも十分せつないよ」
                             と。

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海人が二人、集落のはずれに歩いてゆく。
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by jazz_houser | 2008-10-12 00:39 | 小浜島 | Comments(2)
2008年 10月 03日
空と大地と
雨が降ると、道に無数のカエルが這い出してくる。
夜、車で走ると・・・見渡す限りにカエルの眼が光る。
もちろん干物にしてしまうことは避けられない。

未明に降り続いた雨は止み、翌朝空は晴れ上がった。

出てきたカエルを狙って、ハブが出る。
日中にはめったに遭遇しないが、
石垣島、西表島、小浜島、竹富島、黒島では薄暗い時間帯気をつけたい。

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まるでこの緑の海には、邪悪なものなどいない気がしてしまうが、
こっそりと身を潜めているのかもしれない、、、

と自転車を漕ぎながら想像する。
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by jazz_houser | 2008-10-03 16:20 | 小浜島 | Comments(2)
2008年 09月 22日
静かな集落
私はこの小さな漁村に泊まってみるまで、
小浜島を誤解していた。
大きなリゾート施設やゴルフ場まであるということが、
なんとなく私の足を消極的にしていた。
大規模な観光施設があるということは、
島の雇用の確保の面でも役立っているのだろう。

細崎(くばざき)集落は、
小浜島の西の端にあって、
マンタの泳ぐヨナラ水道を挟んですぐ対岸に西表島が見える。
細崎は沖縄の糸満の海人が移り住んだ集落だそうで、
冬場はおいしい魚(新鮮なうちにかまぼこにしたりする)やモズクがいい。

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細崎に行くたび、必ず出会う家族がいる。
会うたびに、この子も大きくなっている。
毎朝、細崎の公民館に集まって、バスで小学校に通う。
細崎はほんとうに小さな集落で、
ここにはとてもよい時間の流れがある。

私の好きな場所、細崎。
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by jazz_houser | 2008-09-22 17:44 | 小浜島 | Comments(2)