カテゴリ:与那国島( 18 )

2010年 05月 16日
みずいろの雨
今年の八重山の入梅は早かった。

二日酔いを覚まそうと、遅く起きた朝に、郵便局に酒を送りに行った。
その帰りにナンタ浜を歩いていたとき、おばぁが大きな財布を持っててぼてぼと。
瞬間的に、ザーっときた。
一気に、、、かたぶいというやつだ。
東京ではこんなことしないのだけれど、咄嗟に駆け寄った。
「おばぁ、入ってく?」
じゃぁそこまで、もう廃業した店先まで。
「商店まで行くんじゃないの?」
『いいさ、すぐに抜ける、やさしいな』

そんな朝を過ぎ、まだ持ちなおさない私の脳と腹。
岬の突端で酔いを醒まして、12時のチャイムを聞いてから動き出した。
冷麺だな。
島で一軒だけの焼肉屋にたどり着く前、またもやシャワーに遭った。

そのおかげでちょっと醒めて、冷麺を。
ぼーっと無意識にたゆたう時。
ルービーの指輪、、、懐メロか。。。

あーみずいろの雨
・・・
やさしい人ね、あなたって人は
・・・
ひとときの気まぐれ通り過ぎるまで
・・・
あーみずいろの雨


リズム、歌詞、歌唱力共に素晴らしい。
今でも通用するんじゃないか。
これで踊るなら、、、なんて考えているうちに冷麺が来た。

冷麺をすすりながら、後奏のギターもいいな、なんて。
「おかぁさん、このみずいろの雨って誰?」
『あー、、、誰だっけ、、、違う、、、ん、八神純子!!』

ふと外を見ると、かたぶい(沖縄の天気雨)は過ぎ、薄日が。
と、その窓の外には、ティダが。
「おかぁさん、撮ってもいいかな?」

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Rolleiflex 3.5F Planar

みずいろの雨に浚われた。

2010年6月13日(日)~26日(土)
勝山 信子・矢口 清貴 二人展
微かな合図を垣間みる【#】 / マブイハメグル - 深き懐に
大阪・帝塚山 ギャラリーLimelight

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by jazz_houser | 2010-05-16 23:12 | 与那国島 | Comments(6)
2010年 03月 02日
ジュウルクニチ
昨日は十六日祭だった。
この日ばかりは半日授業。
彼の世の正月に、子孫が墓に集まる。
グソーのおじぃやおばぁに、あれこれ報告したり。

私は十六日祭はできないけれど、
寝る前に祖母や祖父のこと、、、その前はどんな方だったのかな、
なんて思いながら眠りに落ちた。

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Rolleiflex 3.5F Planar

いつもは猫の遊び場も、子らの遊び場だったかな
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by jazz_houser | 2010-03-02 23:27 | 与那国島 | Comments(6)
2009年 11月 03日
まいふにゃ
いつものナンタ浜で水平線に沈む夕日を眺めた。
心静まる時間帯。
宿へと集落を抜ける。

ある店の前を通り過ぎた時、右から視線を感じた。
窓のカーテンの間。。。深窓の令嬢
凛とした三毛猫と私の目が会う。

写真を撮るにはちょっと暗すぎるなぁ。
逡巡をしていると、この店と猫の主が出てきた。

「兄さんどこから来た?」

『東京です』
・・・『綺麗な猫ですね』

「雌だけど賢いさ」
※三毛猫の雄は大変珍しい

聞くと、最初はおてんばな子だったという。
それが昔、山ではぐれてもう諦めかけたころ、
遠く離れた家まで帰ってきたという。

主が言う。

「にぃにぃが写真撮るからここ座れ」

音もなく窓から壁を下り、道路を渡って塀の上へ。

主の前にちょこんと座っている。
これでは後ろ姿しか撮れないな、、、と思っていたら、

「後ろ向け」

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Rolleiflex 3.5F Planar
ジー、チャッ

与那国のまやー、まいふなさー
※与那国の猫、賢いなぁ

ちなみに与那国には舞富名という60度花酒(はなざき)がある。
酒税法上、原料用アルコールという種別になるのだけれど、これがまた旨いのだ。
鼻に近づけるだけで、予感し、飲み干すと消化器官が消毒される。
まさに飲めば賢くなりそうな、与那国ならではの酒。
あまり飲みすぎて、つっかけ片足無くしたりしないように。。。

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by jazz_houser | 2009-11-03 21:04 | 与那国島 | Comments(6)
2009年 08月 30日
退色
私達にとって本当に必要なことは何なのか。
世の中は流れつづけ、二度と同じ瞬間はない。
山に雨が降って、水滴は集まり、分水嶺を経て、川になる。
やがて海に注ぐように。

生き物は生きていることを欲する。
人間には知恵があるから、欲深くなる。
皆にいい顔をしても、それが上辺ということを分かっている。

八重山諸島を含む、沖縄県島嶼地域は沖縄4区。
島にとっても、この国にとってもよい選択がなされますように。
私もこれから意思表示をしてきます。

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Wide Angle Rolleiflex

当初の理想を失ってはいけない。
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by jazz_houser | 2009-08-30 11:22 | 与那国島 | Comments(4)
2009年 08月 24日
食む
与那国島の南牧場。
渡る風が草を揺らす。
耳を澄ますと、ボッ ボッ と聴こえてくる。

放牧されている与那国馬だ。
口で草をむしり取り、尻尾を泳がせる。
ボッ ボッ ボッツ

シンプルに五感を刺激され、妄想が沸く。

誰も来ない牧場に草を食む馬と一人、風に吹かれて。

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Rolleiflex 3.5F Planar

私に構わず無心で食すその姿。
草が生え、馬が食す。
心優しそうなこんな馬も食べられることもある。
人を食べる生き物もいていいのかもしれない。
真剣に食すのならば。
その生き物も、いずれ昆虫や微生物に食される。

みんな生きるために 真剣に食すのだなぁ

与那国馬は見た目はポニーのような在来種で、数が減っていた。
今では熱心な保護が進んで、乗馬観光だけでなく、草競馬大会が行われたり。
静岡の方には与那国馬の牧場もあるようだ。
その黒く沈降してゆくような眼を見ていると、心に与那国の風が吹く。

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by jazz_houser | 2009-08-24 23:39 | 与那国島 | Comments(6)
2009年 07月 26日
ふがらっさ どなん
夕暮れ時。
日が沈んだナンタ浜に、子犬を連れた人影。
止まっては歩き、また歩いては、追いつく。
なんともそれが眩しい美しさ。
妙に自分が汚れてしまっているような気がした。

子犬がじゃれて駆け寄ってくる。
「あなたを撮らせてほしい」と一瞬、言おうとした。

・・・そんなことで台無しにしてまうような気がした。

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Rolleiflex 3.5F Planar

子犬は3ヶ月だという。
いつかまた来た時、もうこの光景には出会えないかもしれない。
・・・それでもいい。



港で夜風に吹かれ、暗い海を臨む。
近くで強い光が埠頭を照らす。

・・・あぁ、ここは国境の島だった。

ふがらっさ、どなん
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by jazz_houser | 2009-07-26 23:03 | 与那国島 | Comments(6)
2009年 06月 15日
犬と暮らす
八重山では島猫に出会うことも多いが、犬も多い。
確か船浮ではミニチュアダックス、波照間でチワワを散歩させている方もいた。

石垣島では、夕方になると犬を離す人もいるらしく、
散歩してこーい!と首輪をつけた犬が放牧ではないけれど、街を悠々と歩いていたりする。
不用意に近づかなければ、誤って噛まれたりすることもないだろう。

しかし、捨てられたり、放牧?の過程で野生化した犬が、
家畜を襲うなど一時期問題になったこともあり、今も野犬の捕獲が進められている。

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Rolleiflex 3.5F Xenotar

犬は古代から人と暮らしてきた。
野生化して捕獲される、、、切なすぎる。
島で犬と暮らす、それはとっても豊かなこと。
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by jazz_houser | 2009-06-15 12:32 | 与那国島 | Comments(4)
2009年 05月 26日
準備期間
先日沖縄地方は梅雨に入った。
今年は入梅が遅かった。
そのため、農作物への影響がちらほら。
与那国では水田がひび割れて、稲の生育が遅れているようだ。
今年は空梅雨なのだろうか。

昔はハーリー(爬龍船競漕)の頃、梅雨が明けると言われた。
今の感覚ではちょっと早いかなと思う。
ちなみにハーリーは旧暦5月4日に行われるため、ユッカヌヒとも呼ばれる。
例年、沖縄地方全体の梅雨明けは6月23、4日あたりだが、八重山は南西端。
6月中旬にはあの強烈な太陽の季節がやってくる。

観光客には歓迎されない梅雨。
でも、農作物をはじめ八重山の生には欠かせない時期。

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Wide Angle Rolleiflex

植物もしっとりと着実に、爆発に備えている。
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by jazz_houser | 2009-05-26 22:26 | 与那国島 | Comments(0)
2009年 03月 20日
Skinny Dip
Skinny Dip- 裸で水に飛び込んで泳ぐこと

語感から、はしゃいで、ドパーン!といったイメージ。

与那国のナンタ浜の子供たち、私は大好きだ。

ウルトラマンのジュワー!
マイケルジョーダンのポーズ・・・
次から次へと飛び込んで、また上がってくる。

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Wide Angle Rolleiflex

思わず私も飛び込みたくなったが、カメラがあるので(^^;
もちろんSkinnyではない。

写真を見ていたら、私も飛び込みたくなってきた。
さすがに風呂場ではできないな。

じゃ・・・

行くか、どなん!!
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by jazz_houser | 2009-03-20 16:35 | 与那国島 | Comments(8)
2009年 02月 16日
おおたか静流さんという歌手がいる。
私は波照間島を訪れて知った。
彼女は波照間島がとても好きなようで、何年か前チャリティーライブを行って、
確か波照間小学校に寄付を行った。

彼女の歌声は不思議なエネルギーを持っている。
それが八重山、波照間と共鳴している。



「花」はとても有名な曲。
昔から歌詞が素晴らしいなぁとしみじみ思っていた。
その歌詞に、彼女のエネルギーが注入される。

八重山のサンゴの道(未舗装の道)の脇には色とりどりの花が咲く。
あまりに素晴らしいので、はじめは誰かが植えているのかな、と思った。
でも、八重山全域でこの路傍の花を見た。

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Wide Angle Rolleiflex

太陽が昇り-沈む、星が廻り、潮が満ちる。
風で種を飛ばし、枯れて土になる。
人には知られずとも、芽を出して、また花を咲かせる。
・・・そんな静かな営みを想ってしまう。
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by jazz_houser | 2009-02-16 11:13 | 与那国島 | Comments(2)