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2008年 12月 14日
歴史を熾す
西表島、祖納集落。
4時。
外のスピーカーから大音量で1番ドラが鳴る。
あー起きなきゃなぁzzz

ゴーンゴーンゴン・・・・2番ドラ!!!!
飛び起きて、用意しておいた機材を担いでスリズへ。
まだ空は暗い。東の空はやや白んできている。
やった!晴れている!!今日はユークイ(世乞)吉日!

でも公民館には人影がなく・・・
学生さんたちと待ちぼうけに(^^;
そのうちやっと集落の役員や若者が集まってきて、
いよいよ旗頭ウクシにかかる。
ちょっとテーゲーな集結だったが、
いざウクシとなると、一気に真剣さが満ちる。

祖納は、西表島西部の突き出た祖納半島にある。
戦前は祖納半島の先、小山の上にあった(上村)。
現在の部落は下村にあたる。
昔の節祭は上村から急坂を下り、
まるま盆山の見える前泊浜で行事を行っていたという。

旗頭は一度立てたら、決して下ろしてはならない。
山の上から浜まで行進するのは、困難だっただろう。

ドラの音とともに1番、2番、3番と旗頭が立てられてゆく。
頭の取り付けられた棒はかなりの長さがあり、朝風にとられる。
無事起こし終わった後、支えを取る。

歴史を熾す_f0182432_23455334.jpg

Rolleiflex 3.5F Planar

500年以上の歴史が旗頭とともに熾された。
これから始まる長い一日に、役持ちだけでなく、私の心も高揚してゆく。

by jazz_houser | 2008-12-14 23:51 | 西表島


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