2014年 06月 21日
マブイのできるまで(印刷立会い)
京都の印刷所、サンエムカラーさんに印刷立会いに行ってきました。
通常、写真集の印刷がどのように行われていくのか、
私も初めてでしたし、普通は知らないと思いますので、
社会科見学風にお送りしたいと思います。

整理整頓された工場の中には、巨大な印刷機がありました。
ハイデルベルグ社のスピードマスターという機械、いや、設備です。
いかにも、、で萌えますね(笑)
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紙をセットし、色だしのために印刷すると、
いくつもの吸盤がエアーでつかんで、印刷機の中に給紙していきます。
回転数が上がっていくと、こちらのテンションも上がっていきます。
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この印刷機はLEDでUV硬化させるタイプのインクを使用して、刷っていきます。
最速では1万ページ/時間くらいの早さだそう。
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校正した見本と、見比べながら、今の結果がどうか評価します。
測色機で濃度のチェックを頻繁に行います。
ここが私と編集者の出番です。
もうちょっと暗部を落として、、とかスミの濃度を上げて。。。とか。
すべての写真について、ダメ出し・OKしていきます。
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今回の“版”は印画紙やフイルムでメジャーな、AGFAのものを使用しています。
ちなみにフジのものもあるそうですが、こういう写真にはAGFAだ、とか
プリンティングディレクターが長年の経験で判断しているそう。
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こちらは刷り上った中表紙です。
グレースケールは、測色するためのものです。
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チェック・調整・OK・本番刷りが1クールで、進みます。
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この辺りが熟練の職人技なのでしょう。
印刷機のどの部分にどのインクを盛るかで調子がだいぶ変わってきます。
今回はトリプルトーンという、複雑な仕組みで写真を表現するため、
どれが多い・少ないのバランスが結果に表れます。
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1泊2日で、1200部の全ページを刷り上げました。
サンエムカラーのエンジニアの皆様、PDさん、技術営業さんの力で、
とてもスムーズに、そして、立ち会うことでより良いプリントに仕上がりました。
効率化とクオリティ、さすが、アート分野で今一番乗っている印刷所です。
会心の出来!ありがとうございました!
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最後にサンエムさんの本社展示室で、
著名な本・豪華本などを見て、私も頑張るぞ、、、と心に刻みました。
そして、南禅寺にて、『増刷祈願』をして、京都・印刷立会い完了です。
すべての印刷物は製本工程へ進みました。
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こんなにも多くの工程・人の手を経て、出来るものなんだな。
そして、その過程で皆、ベストを尽くしています。
「マブイのできるまで」いかがでしたでしょうか?

写真集『マブイ 魂は廻る』、
窓社より7月20日 3024円(税込)、、
全国書店にて発売!


よろしくおねがいします!!!
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by jazz_houser | 2014-06-21 22:45 | 写真集『マブイ 魂は廻る』 | Comments(4)
Commented by harutibe at 2014-06-23 16:35
面白いね。
今までなんとなく手にとっていた写真集や印刷物の裏側。
いろんな所にいろんな職人がいるね。
Commented by jazz_houser at 2014-06-24 20:57
>harutibeさん
終盤はこちらの意図するところを汲んで、
先回りして修正していたり。。。
すばらしい職人魂でした。
正直に申しまして、、、並みの印刷ではないです。
お楽しみに!!
Commented at 2014-06-27 13:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jazz_houser at 2014-06-27 18:58
〉鍵コメさま
ご連絡ありがとうございます。
先ほどメールいたしました!
よろしくお願いします^ ^


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