2010年 01月 27日
みんぴぃが
冨嘉部落の坂の上に、パーラーみんぴかがある。
キビ畑の先には美しい珊瑚礁を見ながら、甘味を楽しめる。
本土出身のご夫婦が波照間発祥の唄、「波照間ぬみんぴぃが」から名付けたお店。

コーヒーを飲みながら海を見ていたら、ふと疑問が芽生えた。
その唄は知っていても、“みんぴぃが”とは一体どういう意味なのか。


波照間ぬみんぴぃか 夫婦美しゃ “みんぴぃが” ホーイチョウガ ゝ
波照間ぬ上なが 下八重山ぬ上なか ホーイチョウガ ゝ
むかし世ば給られ 神ぬ世ば給られ ホーイチョウガ ゝ
稔り世ば給られ 実り世ば給られ ホーイチョウガ ゝ
稔りやんて豊まれ 実りやんてぃ 名取ぅられ ホーイチョウガ ゝ



正確な歌詞の解釈は自信がないが、
夫婦仲よろしく、豊かで幸せな世の中がやってきた、と歌っているのだろう。

戻ってシナ子おばぁに聞いてみる。

『“みんぴぃが”ってどういう意味??』
「気にしてこなかったけど、どういう意味だろう。。。」
『お囃しなのかな?』
「何だろね。。。○○のおばぁなら知ってるかねぇ」

それから撮影に出てしまって、すっかり忘れてしまっていた。

波照間を離れる日。
港で船を待っていると、おばぁが孫を連れて座っているのが目に留まった。
その瞬間!!みんぴぃが!!とフラッシュバックした。

・・・

昔、冨嘉部落の外れに、サンゴの積まれた石垣が廻る、木々の生い茂る場所があった。
そこは皆に“みんぴぃが”と呼ばれていた。
みんぴぃがに暮らしていた夫婦の美しい愛を歌った歌なのだ。
考えてみれば 波照間“ぬ(の)”みんぴぃが なのだから何らかの意味があるはずだった。

ホーイチョウガこそが囃子なのだろう。
後にその林は土地改良事業によって畑になってしまったという。

この辺りだろうか。

f0182432_23345396.jpg


Rolleiflex 3.5F Planar

はてるまぬ、みんぴぃが
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by jazz_houser | 2010-01-27 23:37 | 波照間島 | Comments(12)
Commented by shin2627 at 2010-01-28 21:32
こんばんわ

この超ローアングルがとても良い感じですね。模型っぽく写っています
この道は何処まで続いてるんだろうか?と思いました。
Commented by jazz_houser at 2010-01-29 08:46
shin2627さん、おはようございます。
そう言われればちょっと模型のようかもしれません。
これでも多少絞っていると思います、F4半か5.6くらいでしたか。
中央の左に写る黒いものはおばぁの電動カートです(^^)
Commented by petitmango at 2010-01-29 17:50
こんばんは^^

ちょこっとご無沙汰しています。
ローアングル写真、すごく素敵ですね!
雨上がりの道でしょうか?空も澄んでいて
見ていてとても気持ちいいです。。。

”波照間ぬみんぴぃが”、素敵な歌詞ですよねぇ・・・
またみんぴかさんでご夫妻とお話しながら
黒みつきなこスペシャルが食べたくなりました(笑)
Commented by gaozhongjp at 2010-01-29 23:06 x
こんばんわ。
赤外って、使ったことがないのですが、うまく条件が合えば、とても印象的な絵になりますね。 なんというか、夜でもなく、昼でもなく、独特の空気感が」出せますね。 やはり、最終的には腕ですが。さすが!
Commented by jazz_houser at 2010-01-30 09:15
petitmangoさん、おはようございます。
水溜りってなぜか好きなんです。
晴れ男なので、なかなか出合えないのですが(^^;

黒蜜スペシアルは私は真夏限定で、
この季節だと杏仁豆腐とコーヒーがいいですね。
みんぴぃがなご夫婦も、猫も好きです。
Commented by jazz_houser at 2010-01-30 13:12
gaozhongjpさん、こんにちは。
お褒め頂いて、、、腕などそんな(^^;)
ちょっと高いですが、ヨドバシなどでもSFXやRollei IRが売ってますので、
使ってみるのも面白いですよ。現像も標準的なものでOKです。
このところは赤外らしさを薄くしています。
赤外で撮ると収差というか、なにか癖のようなものが出て好きなんです。
フィルムの場合、感度がとても低いのが残念ですが、受け入れてます。
Commented by 雨男 at 2010-01-31 14:33 x
島の元村にあたる富嘉村の東方に「みんぴヰが」村(廃村)がある。この歌は島の豊年祭(ぷーりん、あみじわぁ)行事の最後の「世願(ゆーにげぇ)」の日に、富嘉村の大嶺御嶽(ぶーにやま)で、巻躍りなどすべての豊年祭の行事が終わって、神客(かんしん)(司)や村役人が島の民謡を歌いながら東の各村に帰るときに歌われた。「波照間島節」を歌いながら大嶺御嶽を出て、「みんぴヰが」村にさしかかると、いつも村の仲の良い夫婦がクバのうちわを振って東へ帰る神客や村役人を見送ったので、その仲の良い夫婦をたたえてこの歌がうたわれたといわれる。

『竹富町古謡集(第四集)』
平成14年3月29日発行 編集:竹富町古謡編集委員会
P272より抜粋。
Commented by jazz_houser at 2010-01-31 23:58
雨男さん、はじめまして。
写真家の石川さんから詳しい方がいる、とお聞きしておりました。

教えていただいて、すっきりしたと同時に、点が線になりました。
おばぁから元村、アミジワー、最も大事な御嶽の話はそれぞれ断片的に聞いていました。
それが、みんぴぃがの夫婦と結びつくとは。
あくまで写真を取り巻く中でですが、
触れて気になったりしたことを島で聞いて回るのはとても楽しいものです。
古謡がアーカイブされた本があるのですね、いつか紐解いてみたいです。
教えていただいてありがとうございます。
Commented by handachin at 2010-02-01 00:39
はじめまして。
深いお話ですねぇ。
なのに変わらず明るい島の空に力強い前向きさのようなものを感じます。
こうやって地元の人たちと触れ合って、文化に触れ合って撮られた
お写真は本当に深みがありますね。
心に響くお写真達...素晴らしいです^^
リンクいただいて行きます。
Commented by 雨男 at 2010-02-01 05:55 x
こんにちは。

このページを見つけて以来、写真とそこに添えられた文章のファンでしたので、お役に立てて幸いです。

石川氏とお知り合いである事も最近知りました。
(つい先日、二人とも「泡波」と「どなん(60度)」を飲みつつ沖縄話でもりあがり、ずいぶんと酔いましたが…)

古謡の…しかも、工工四になっていないもの(ユンタ、ジラバ、アヨー、神歌、子守唄等)は、研究書(喜舎場永珣氏をはじめとする民俗研究者がまとめたもの)で歌詞と歌意は残っていますが、なかなか聞く事はできない状態です。
この「波照間のみんぴぃが」も長らく聞く事は出来なかったのですが、最近、CD化されたのを見つけました。
「PATILOMA 波照間古謡集1」というCDの13番目ですが、ライナーノーツに元歌は記載されていますが和訳(私達にも理解できる言葉という意味で)がなく、所有する蔵書をもとにブログの中で繋ぎあわせてみようかと考えていたとろでした。

私は写真の世界の人間ではなく、歴史・民俗が主体で三線も弾けないのに八重山古謡の背景調べが好きという奇妙な者ですが機会があれば、またふらりと書き込みさせてください。
Commented by jazz_houser at 2010-02-01 09:05
handachinさん、はじめまして。
同じローライで撮ってらっしゃるのですね、私はテッサーは未経験です。
本編を見ていただけないのが残念ですが、いつかぜひ。
お住まいがアメリカとのこと、オハイオ州というのはカナダに近いのですね。
これから寄らせてください。異国とご家族のお写真楽しみにしております。
Commented by jazz_houser at 2010-02-01 09:16
雨男さん、おはようございます。
以前から見ていただいていたとは、ありがとうございます。
私も先日そのCDを購入し、たまにipodに入れて聞いています。
ミルク節がやはり好きです。朝から聞くと仕事に差障るのですが(^^;
あの音源は本当に貴重なようです。
島に住む人でさえお話すると、「仲底商店に買いに行かなきゃねー」という感じで。
あの歌を歌っている方々は貴重な生き証人ですね、いつかゆっくりお話をしてみたいです。
次回石川さんと会われる時は都合が合えばご一緒させてください。


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