2009年 01月 20日
昨年、銀塩プリントをしたのは2回。 8x10から小全紙に焼いたのと、年末にrainmanさんのお宅で6×6から1カット焼いた。 カラーに到っては現像のみで、同時プリントやベタさえも取らなかった。 私がこの「魂は廻る―マブイハメグル」を始めた(始まった)とき、 なんとなくカラーネガと赤外を持って行ったわけだが、 今のスタイルが始まった。 書いていて、小学校の理科準備室で暗室タイマーの露光ボタンを押したのを思い出した。 フィルムは理科の先生に現像してもらって。 初めて焼いたのは、畑の中を走る電車だった。 この間アルバムに挟んであったのを見つけたが、ブレていた。 それから10年写真から遠ざかった。 大学の頃、旅行をきっかけにカメラを持つようになり、 だんだんとカラーフォトにのめり込んでいった。 ポジからのダイレクトプリントに始まり、 たまに気に入ったものを拡大デュープしてネガプリントしてみたり。 クロスプロセスに適したフィルムとペーパーを探したり。 写真にはまる=プリントにこだわる 自然な流れだった。 とにかく紙に焼いたプリントが残したかった。 4・5年前だったか、いつもオーダーしていたラボで、 『このあたりはプリントでこう再現される』と思って指示して焼いたものが、 何度焼き直しをお願いしても感覚に近づくことはなかった。 それから藤本のプロセッサーを導入して自家プリントをしようと考えた。 しかし、モノクロの印画紙にはバライタタイプとRCタイプがあるのに、 カラーはなぜRCだけなのか・・・と思ったら大昔に無くなっていたのだ。 カラーとモノクロを同列で差異なく見せたい、 そう思っていた私は、当時懐疑的ながらデジタルに踏み込んだ。 写真も我流ならデジタルも我流。 それから3年ほどして、私のプリントを著名な作家の方に見ていただく機会があった。 満を持してという気分だったが、 「写真の内容はまぁいいとして、この赤と緑浮いてるよね、どうするの?」とバッサリ。 悩んだ。 それからというもの、暇さえあれば修業のように写真展にゆき、 何千枚・何万枚とアナログ・デジタルに限らず生のプリントを見た。 いいものはいい。 八重山に通うたびに一冊のBOOKを作るのをノルマにした。 狭い部屋に置き場に困るようになったが、 たまに最初の頃のものを、今見ると恥ずかしくなる。 デジタルも焼いて・考えて・眼を鍛え・また焼けばよくなる。 私はアナログでもデジタルでも、想いのこもった、、、魂のこもったプリントがいいと思う。 こもっているかどうか、大体見れば分かるものだ。 またマブイかよ、01データにどうやってもマブイが入るわけないさーと言われそうだが、 多分魂を込めないと焼けない。 今月の頭からテストプリントを始めたが、なにか違う・・・ 納得できないながらも進めるが、やはりおかしい。 昨年のニコンサロン応募時のプリントは(ちょっと粗もあるが)、 自分の中で突き抜けたプリントだった。 眼の前に理想があるのに、それにまったく近づけない。 やっと原因が分かった時、冷えた自室で全身から嫌な汗をかいた。 なんくるなくない。 ・・・ プリンタの故障で2週間ほどロスした。 代替機を手配して助けてくださった方々に、よいプリントを作って応えなければならない。 プリンタには個体差がある。初めてプリントを見る人には多分どう違うのか分からないだろう。 でも、自分がすっきりしないのだ。 目の前にあるんだもの。 時間の許す限り、体力が続く限り、頑張る所存です。 一片も妥協せず、自分のすべてを出せたらと思う。 用紙は国内外から取り寄せたマット紙、約50種類の中から選んだ。 私は、手法も道具も、ひとつづつ試して、選んで、 自分が言い訳できないように外堀を埋めておかないと前に進めない。 それだけ「大丈夫だ」と言い聞かせたいのかもしれない。 DMは現時点で500枚配った。大阪展の分をいずれ増刷しなければ。 株式会社ニコン ホームページにギャラリートークの情報が掲載されました。 株式会社ニコンホームページ ニコンサロンのスケジュールにも掲載されました。 (カラー30モノクロ30は応募時のもので、実際は四十数枚となります。) Nikon Salon いよいよだ。
by jazz_houser
| 2009-01-20 01:40
| 個展準備
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