2009年 01月 07日
竜宮神
私は台風に遭ったことがない。
通り過ぎた後だったり、帰京すると台風が追いかけてきたり。
よっぽど晴れ男ということだろうか。

何年か前の夏、大型の台風が八重山地方を通り過ぎた。
島の緑は吹き飛び、所々褐色になっていた。
倉庫の屋根も破れ飛んで、青空が見える。
なんという自然の力。

ニシ浜を歩く。
海沿いのアダンも枝が折れている。
ニシ浜のいつもの木陰も砂で埋まってしまった。
だいぶすっきりしちゃったなぁ・・・
台風が過ぎた後の凪。
大きな雲の影が白い砂の上を移動する。

遠くに何か棒のようなものが砂浜から突き出ていた。
台風直後にはいろいろなものが流れ着くが。。。
近づいてみると、、、

    !

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Rolleiflex 3.5F Planar

竜神がそこにいた。
いや、ここは八重山、竜宮神だ。

太古の昔から、八重山の豊かな海は島人を包んできた。
最初、漁をするのも素潜りで蛸や貝を採るのも、慣れ親しんだブルーグリーンの浅瀬だった。
発達したサンゴ礁棚を海畑(イノー)と呼ぶ。
やがて海人たちが船で未開の外洋(フカ)に出るようになる。
フカは優しいイノーとは異なり、その時々で表情を変える。
海人の命を奪うこともあった。
イノーはこちら側、フカは異界であり、ニライカナイにつながると考えられていた。
そのうち、人智を超えた存在がフカを支配していると信じるようになる。
それが竜宮(=外洋)神である。

高速船で波照間―西表間の2、30分は外洋を航行することになる。
今の時期~3月までは、揺れる船内で竜宮神に祈りを奉げることが必要かもしれない。
いや、祈らずにはいられない。

それから3か月経った初冬、もう海に帰られた後だった。
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by jazz_houser | 2009-01-07 12:59 | 波照間島 | Comments(6)
Commented by ジオグラフィック at 2009-01-07 20:09 x
私は台風に空の上,船、八重山であっています。一番怖かったのは空の上の揺れでしたね中途半端ではないです。
台風の後は、昆虫を撮影するものにとっては迷蝶などが来るので面白いんですね。漂流物だけではなく昆虫も持ってくる。

Commented by jazz_houser at 2009-01-07 21:31
ジオグラフィックさんこんばんは。
空の上は墜落ですから・・・怖いです(^^;
ここまで晴れ男(八重山では)だと、たまには台風に、と不謹慎にも思うときもあったり。
迷蝶ですか、確かに!南の方からくるようです。
嵐の前と後は空の表情もよいですね。
Commented by kawamutsukun at 2009-01-07 23:38
なんだか龍の頭にも見えますね~
こういうところで拝見すると、なんだか神がかったように見えるものですね。

本年もよろしくお願いいたします♪
Commented by jazz_houser at 2009-01-08 08:31
>kawamutsukunさん
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
この竜はどこから流れてきたんだろうと思うくらい大きくて、
しっかりと砂に食い込んでいて、びくともしませんでした。
立派な角と髭がすばらしい。
それが次の季節にはいなくなっていたんですから、
自然の力はすごいなぁ。
Commented by riepon♪ at 2009-01-11 15:43 x
竜宮神の頭が海のほうを向いているのが、また色んな想像を
掻き立てられます。
背後に白く見えるのは、太陽の光が差しているのかな?
それもまた素敵。
嵐のあとの太陽の光。

大地の神様に埋められてしまった海の神様。
帰りたいと海を見つめているうちに
太陽がやってきて
光とともに海に帰って行きました

そんなお話が頭に浮かびました。
妄想しすぎ・・・^^;

冬の外洋航行、ちょっとひるむなー。
Commented by jazz_houser at 2009-01-11 20:07
>riepon♪さん
よく見てますね、太陽に照らされて光っています。
太陽と雲というのは面白いです。
ちょっと前はこの竜も照らされてたのに、
今度は向こうの浜が光ってる。

今日も竜宮神は猛っていたようです。
鳩間は欠航、波照間もゆれたでしょう。


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